還骨の回向も終わると、施主様は精進落としの場を設けます。
精進落としとは
精進落としとは、不幸が起こると、肉類を使ったなまぐさ料理を断った食事を精進料理といい、その料理をもって葬儀が終了するまで過ごしていただきます。
還骨の回向を終え、親族、親戚及びお手伝いいただいた方々へ感謝の気持ちを込めて精進料理から日常の生活に戻っていただく席を設けてお酒と料理をもってもてなします。これを精進落としといいます。
地域により様々であり、なまぐさ料理にこだわらなくなっているところが多いようです。
初七日法要を告別式当日におこなった後に精進落としをされる場合が多く、理由としては、遠方から身内の方々が葬儀に来られる場合には、あらためて来ていただかないといけなくなる場合がほとんどのようです。
どのように始めればよいのか?
宴席では、お手伝いいただいた方々を上座にし、喪主や遺族は末席に座ってもてなすのが礼儀です。
全員が揃うと、まず喪主様もしくは遺族の代表者がお礼のことばを述べます。
「皆様のお陰を持ちまして、無事葬儀を終えることができました・・」と感謝の言葉を申し上げます。
お礼の最後に「ささやかではございますが、精進落としをしていただきたいと存じますので、おくつろぎいただき、お召し上がり下さいませ・・」というような内容で締めくくれば良いでしょう。
お手伝いの方々も必ず来ていただくべきなのか?
これも地域によって様々です。寺院様、ご隣保、ご町内、会社関係など同席する場合もあれば、遺族親族とは別に席を設けたり、あるいは持ち帰っていただく食事を用意したり、寺院様には御膳料を設けたりなどこれと言った方法はありませんから、葬儀社や近隣の方に尋ねてみればよいでしょう。
どのように終了すればよいのか?
時間でしたら1時間から1時間30分が目安でしょう。終わりのきっかけとしては、もう一度お礼を述べ、又今後のご指導ご鞭撻のお願いなども申し上げればよいでしょう。
又、お酒も飲まれることもありますので、帰宅途中での事故を起こさないような配慮も必要です。
お礼の言葉としては・・「皆様本当にありがとうございました。これ以上お引き止めしては申し訳ございませんので、お開きにさせていただきたいと存じます。
今後も、故人生前中同様のご指導ご鞭撻をお願い申し上げます。本日は誠にありがとうございました。・・」という内容で良いでしょう。