葬儀を滞りなく終えることができるのは、お世話になった方々があったからこそです。礼を失することなくできるだけ早いうちに伺いたいものです。
故人の恩人や上司、葬儀委員長など
できるだけ早いうちに直接伺うべきです。葬儀の間、お礼の言葉も述べられているでしょうが、何かと失礼をしているものですから、あらためて感謝の気持ちを表現したいものです。お礼品を持参する場合もありますが、特にこだわる必要もありません。心からお礼を述べることが大切です。伺う場合には、喪主様は喪服を着用される方が良いでしょう。
世話役、自治会、町内会など
同じくできるだけ早く伺うべきでしょう。近隣の方々は今後のつき合いもありますし、遺族の方々が知らないところで故人様がお世話になっている場合もありますから、そのような意味も踏まえてお礼を述べたいものです。挨拶の例としまして・・「葬儀の際には何かとお世話になり誠に有りがとうございました。おかげさまで滞りなく葬儀を済ませることができましたことを心から感謝申し上げます。」といった内容で良いでしょう。
寺院、神社、教会など
地域によっても様々ですが、お礼(謝礼)は告別式当日(開式前)に行う場合が多いようです。お礼と挨拶を兼ねて翌日に出向く場合もありますが、告別式当日に渡すことによって、役僧(仏式でいう導師以外の僧侶)の方へのお礼も手渡すことができる良さもあるそうです。又、お礼の金額は決まったものはありません。寺院、神社、教会などによっては取り決めがあったり、町内で決められていたり様々ですから、町内の世話役の方や葬儀社の方に相談されると良いでしょう。
故人の勤務先、喪主の勤務先など
直属の上司や部下、同僚などへも挨拶を行います。故人の遺留品の整理や受け取りも併せて行うようにしましょう。
一般参列者など
葬儀の参列者全員として「会葬礼状」を受付にて渡されていると思います。一般的にはこの形式で行われることによって挨拶とされます。あらためて伺う必要はありませんが、多様の中を参列していただいているにはちがいありませんから、対面したときには丁重にお礼を申し上げましょう。