告別式が終わると、出棺へと進んで行きます。遺族親族、近親者、故人様と特に親しかった友人知人らによってお別れ、会葬者へ御礼を申し上げます。
お別れ
遺族親族、近親者、故人様と特に親しかった友人知人らによって故人様との最後の対面で、最も悲しまれる場面であります。
進行役の指示があり、お別れに立ち会われる方は会場内で待機しております。
遺族、親族、親戚、友人知人らの順で柩の中へ花を捧げ、又故人様が好きだったもの(副葬品)を入れます。
この時、故人様のお顔には涙を落とさないように注意し、又、大勢の方がいらっしゃいますので、長時間柩の傍にいますと、次の方のお別れの時間が無くなってしまいますので注意したいものです。
柩の中に入れてはいけないもの
現在ではほとんどが火葬となっているようですから、骨上げがきれいなように、また火葬の際にお骨を傷めない様にしたいものです。
そのためにも下記のものは避けるようにします。
金属類・ゴム製品・革製品・ガラス・分厚い書籍類・水分の多い果物・びん缶類が主なものです。
実際には殆ど入れられるものが少ないわけですが、お骨を傷めないために、又火葬炉も何でも燃やせるためのものでもありませんから、遺族の方のご理解が必要となってきます。
斎場へ持っていくもの
位牌、遺影は持参致しますが、地域によっては骨壷(骨箱)、供物、供花を持参するようです。
葬儀委員、葬儀社の方々に確認しておけば良いでしょう。
出棺にまつわる様々な習慣
出棺の仕方は霊魂が迷わずに成仏することを願って行なわれます。
- 出棺の際に、故人様が愛用されていたお茶碗を割る。
- 玄関から出ないで、縁側(庭側)から出る。
- 霊柩車に安置する前に、柩を3回まわす。
- 葬列をわざと遠回りさせる。
- 帰りは別の道を通る。
などです。
会葬御礼の挨拶は誰が行なうの
通常は喪主様が行ないますが、事情により遺族を代表して行なう場合、あるいは進行係(司会者)が行なう場合があります。
挨拶文を見ながらされても良いので、できるだけ喪主様から述べていただきたいものです。
会葬御礼の一例
喪主様よりの一例です。
「本日は公私とも何かとご多用の中、ご参列を賜り誠に有難うございました。
遺族親族を代表致しまして一言ご挨拶申し上げます。
葬儀告別式も、皆様のおかげを持ちまして無事出棺のはこびとなりました。
故人生前中に賜りましたご厚誼に深く感謝しますとともに、本日は多数の皆様にお見送りしていただき故人もさぞ感謝していることと存じます。
今後、後に残されました私ども遺族親族に対しましても、故人生前中同様に皆様のご指導ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。
甚だ簡単素地ではございますがご会葬御礼の挨拶とさせていただきます。」