通夜について

葬儀・告別式の前日に通夜(本通夜)を行いますが、今回は通夜について触れてみたいと思います。

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通夜とは夜伽(よとぎ)とも言われ、一晩中故人を見守ります。しばしば故人の枕元でお経が読まれ、念仏が唱えられました。
死とは法律的には「心停止」というある〈点〉ですが、遺族や近親者にとってはすぐに受け入れられることではないでしょう。そのため葬儀の前に故人と最後のお別れの一夜を過ごします。

現代の通夜では親族も地元にいるとは限らず、また、いろいろな人に連絡する都合もあって、死の当日は「仮通夜」と称して家族で故人を見守り、葬儀・告別式の前日を「本通夜」とするケースが多くみられます。
(本)通夜は夜の6時~7時の1時間程度を僧侶の読経と弔問客による焼香にあて、終了後弔問客に対して「通夜振る舞い」の酒や食事を供し、1~2時間で順次散会、後は遺族や身近な者だけで故人を見守る、というのが一般的です。

通夜の服装ですが、近年では黒服が仏事の礼服として一般化したこともあり、遺族・関係者のみならず、弔問客も黒服を着用することが多くなりました。
通夜と葬儀・告別式との境がなくなってきたことと、礼服マナーが説かれるようになった事から、戦後(特に昭和50年代以降)になって通夜における黒服が一般化してきたという経緯があります。
しかし、黒服は「喪服」(喪に服すときに着用する着物)として着用するものですから、生と死の境界線上にある通夜では喪服の着用はふさわしくないとする考えもあります。特に弔問客の場合には、派手でなく、きちんとした服装であれば問題はありません。

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